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初恋 ④

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初恋 終章

 比呂志とみほ子はトンネル事件の後、ほのぼのと恋心はお互いに抱きながらも仲良くするでも仲違いするでもなく同級生としての生活をしていくのであった。

進級して何度かクラス換えもあり、みほ子は隣のクラスに移っていった。比呂志にとって小学校を卒業するまでなんとなく気になる存在ではあった。

 中学校に進級して1学年が11クラスもあるマンモス校であったが二人は再び同じクラスとなった。

授業参観日や学校行事などの折に、彼女の母親に会うことがある。その度に「みほ子をよろしくお願いしますね。」といわれた。比呂志は照れくさかった。
淡い恋ごころは比呂志の青い心の中にしまわれたまま中学の3年間を過ごすのであった。

 15の春、比呂志は男子高校へ、みほ子も同じ学区の女子高校へ進学した。
高校にはみほ子の兄が先輩としていた。優しいげな物腰は強持てするする男子高の先輩に比べると異質にも写るやさしいまなざしを比呂志に注いでくれた。文化祭の時「兄」はみほ子を連れてきて「一緒に校内を案内したり、フォークダンスに誘ってやってくれ」と言われた。学校


嬉しかった。だが同級生からは妬まれた。
フォークダンスで握ったみほ子の手は柔らかく熱かった。小学生の時には平気で手を握って遊戯をしていた時とは違う胸のドキドキした一瞬であった。その夜、比呂志は何故か眠られず、その眠られぬこと事態にも悩むのであった。

眠られぬ日がつづいても比呂志からみほ子に逢う術すらとらなかった。
通学電車等ででも遠くからみほ子の姿を見ることができた時は最高の幸せと感じていた。

高校時代にはとうとう二人の間に燃え上が炎ような恋は育たなかった。


高校卒業後、みほ子は東京の大学に進学し、比呂志は東京の物流会社に就職した。

彼女が大学2年になった時、大学寮から下宿へ引越しをした。
その引越しを頼まれた比呂志は「よろこんで」トラックで駆けつけるのであった。そこにはみほ子の旧友と同宿の「ひとし兄さん」がいた。比呂志に、またも 「みほ子をよろしく頼む」と言われた。

比呂志は彼女のガードマンに徹することにした。それが自分の役目と誤解した。
ここでも比呂志はなぜか燃え上がる心を抑える自分を見てしますのであった。

彼女が大学を卒業するときなぜか比呂志への連絡は無かった。

いまだにその理由は見つけ出せない



とうとうみほ子の父親に会う機会も無く、当然のように「娘をよろしく頼む」と言われる感動的シーンも決定的かつ歴史的事実も無かった。七五三


風の便りには彼女は姓も変わり3児の母になったとか。


比呂志も2度目の初恋 ? が成就して彼の周りには5人の孫ができた。。


比呂志少年にとってあれはやっぱり初恋だったのだろうか。
単なる幼なじみなとの思い出なのか。

そしてあの「トンネルの向こう」は人生訓か。



「もうひとつ曲がり角越えてみよ、さすれば人生開かれん」

「トンネル過ぎたら、そこに留まらず、更に先に行こう。」 自転車



比呂志少年には3度目の初恋 ? はあるのだろうか。









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